2016年2月24日水曜日

2016-02-25 -Yapp!社創業者のマリア・サイドマンが 「アプリケーションの作成を民主化する」という企業ミッションを説明する








マリア・サイドマン

Yapp!, Inc. 創業者兼CEO。イェール大学卒。スタンフォード大学経営大学院終了(MBA)。
Yapp!社(2011年設立)は、ウェッブ上で個人が自分の好みの(携帯用)アプリケーションを作成できるサービスを提供している。Yapp!社は、「アプリケーションの作成を民主化すること」を企業ミッションにしている。



1. あなたは、自分のリンクトイン*の経歴で次のように述べています。「起業家であり、母であり、(病気から)回復途中の『大企業の幹部』です。そして、携帯用のアプリと多くの人のためにソフトウェアを民主化することに心を奪われています」。ところで、「(病気から)回復している」とはどういうことですか。具体的に説明してください。

 *アメリカ発の世界最大級のビジネス特化型SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)


「いま、12段階**の途中です。いいえ、冗談です」
 **「アルコール中毒の治療によく利用される伝統的な12段階の治療」にかけて冗談を言っている。

私は、大企業で働くときに企業で実施されている多くの慣行から回復している途中だと思う。そうした慣行には、柔軟性のない思考方法はいうまでもなく、惰性(緩慢)、官僚的手続き、規則など多くのものが含まれている。私がYapp!をスタートしたとき、多くの行動を再学習し、あるいは「忘れる(unlearn)」必要があった。共同創業者のルーク・ミーリア(Luke Melia)に会う前は、商品のデザインをどのようにしようかを考えるのに多忙を極め、50ページ以上の商品の仕様書の改善に何週間も費やしていた。私が、映画会社のワーナー・ブラザーズで、複数のチームの大勢の人々と仕事をしていたときの商品マネジメントの方法がそのような感じだった。私は、すべての作業を記録した。各商品の仕様書に関して同様の記録を行うプロジェクト・マネージャーもいた。

しかし、あなたの会社が小規模で、動きが速いベンチャー企業の場合、そうした書類を完成した途端、商品のすべての仕様が的外れなものとなってしまう。共同創業者のルークは、迅速な方法で仕事をするプロセスを私に紹介してくれた。日本や日本文化を褒めているように見えるかもしれないが、当社は「カンバン方式」(トヨタ生産システム)を利用し、タスク(業務)を可能な限り小さな部分に分解し、それらを、迅速に生産プロセスに落とし込んでいる。これは、いかに、私が従前の行動を捨て去り、他の新しい行動様式や思考方法を学んだかを示す事例である。



2. ひとりの母親であり、同時に、企業の創業者であることは、どのような感じなのか、教えてください。どのようなチャレンジがありますか?それらをどのように解決しましたか。

母親であり、同時に起業家であることは、私にとって素晴らしい経験である。こうした2つの役割を否定的に評価する人もいる。すなわち、私は、他の何かを追求するため、つまり、企業の創業者になるために、子供たちと一緒に過ごす時間を犠牲にしていると。

しかし、私の場合、両方の役割を担うことが、バランスを維持するための素晴らしい経験になっている。私が専業主婦であったならば、全エネルギー、そして、タイプAの性格*を、子供たちに注ぎ込むと想像するが、それは子供たちにとってためにならないだろう。

子供に時間をかけることと私の仕事は、バランスが維持されるだけでなく、お互いが補強し合っている。私は、Yapp!において企業文化を築き商品を作り出す際に、次のことを常に望んでいる。子供たちが成長したとき、自分たちの母親は世界にとって意味をもつ仕事をしたと誇りに思えるような仕事をしたいと。そうした私の願望が仕事のモチベーションになっている。

*タイプA行動パターンの特徴は、過度に競争心が強く、攻撃的でせっかちである点にある。この性格傾向の強い人は、絶え間なく他人や自分と競争し続ける。また、時間との競争や自分の運命にさえ挑戦し、慢性的に闘争的な反応を続ける傾向が強い。

ある調査が、人間は休息なしで働くと生産性を維持することはできないと示している。誰にとっても「気分転換」が必要となる。人によっては、それが特定のスポーツであり、趣味となる。私は、スポーツや趣味も楽しむ。しかし、私に楽しみを与えてくれる「気分転換」のひとつが家族と一緒に時間を過ごすことだ。そうすることで、充電になっている。


母親と企業の創業者であることの「共生的な関係」に関する3番目のコメントは、私の人生の一部と家族との経験が、当社のユーザーに対する思考の質を高めてくれることに関係している点だ。当社のユーザーは多忙な親たちであり、当社の主要なサービスである携帯通信機器用のアプリを活用しながらあらゆる仕事のマネジメントを行っている。母親としての私の経験は、そうした多数のユーザーと多くのことを真に共有することを手助けしてくれる。




3. 「大衆のために(コンピューターの)ソフトウェアを民主化」するというインパクトの強いコメントは、どういう意味ですか?どのようにして、そのような願望を強く思うようになったのですか?

ときに、何か欲しい物を手に入れるための道が閉ざされている場合、人間というものは、それを手に入れるという考えに取り憑かれる。私は、iPhoneを手に入れた最初の人間の一人だった。そして、この新しい携帯通信機器に夢中になった。しかし、同時に、フラストレーションも感じだ。というのは、私は、開発者でもなく、プログラミングも学んだことがなかった。私固有の性格がそうした技能の習得に向いていなかった。そして、驚くべき産業が私の目の前で出現しているのにもかかわらず、その産業にアクセスする手段を欠いていると思った。そうしたなかで、私は、このような強迫観念を抱くようになった。


より一般的な方法で説明しよう。ほんの一握りの人しか手に入れることがでいない何か(技術)を捉え、一般大衆向けの汎用技術品に作り直すことに、私は常に関心を抱いていた。ワーナー・ブラザーズで働いていた頃を振りかえると、YouTubeがどうなるのか第三者として観察していた。YouTubeが巻き起こしたことだけでなく、それが意味していることに心を奪われた。過去には、私が働いていた映画制作会社やテレビ番組の制作者だけが、他人が消費できるコンテンツを製作できた。しかし、突然、コンテンツの制作が民主化された。私のリンクトインのプロフィール内のコメントは、どちらかといえば携帯通信機器に関することであるが、より一般的にいえば、(前述したとおり)一握りの人々だけが利用できるテクノロジーをとりだし、それらをすべての人が利用できるようにするという強い願望に関係している。




4. イェール大学を卒業し、スタンフォード大学経営大学院でMBA(経営学修士)を取得後、あなたは、ゴールドマン・サックスのアナリストになりました。その後、MGMとワーナー・ブラザーズに勤務しました。あなたは、最初、大企業で働くキャリアを目指していましたか?もしそれが正しければ、どのような理由で起業家になったのですか。大企業で働くことに対して、企業を創業することのメリットとデメリットは何ですか?

イェール大学で勉強していた頃は、私は真剣にジャーナリスト(新聞記者)になりたいと思っていた。当時、英文学の教授のところに行って次のように話した。「経済学専攻の学生であることは分っています。でも、書くことが本当に好きです。私は、書くことを仕事にしたいと思っています」彼は、悲しそうな目をして私に言った。「実際に生計が立てられる職業を選んだらどうか」成長して多くの経験をもった今、(後知恵として)彼の助言の意味を理解している。彼は、作家やジャーナリストになることは極めて難しいということを言おうとしていたのだ。成功した作家は、本当の意味で書くこと以外は何もできないという理由で「成功」している。「作家が他のことはできない」とうは、彼らの情熱は書くことのみに注がれているという意味だ。そして、作家は、どのような障害に直面しても、強い意志をもって書き続けることができる。あのとき、私は明らかにそうした信念を持っていなかった。「先生に申し上げます。私は飢え死にすることさえ気になりません。カップヌードルしか食べられないとしても構いません。どんなことをしても、作家としてのキャリアを追い求めたいと思っています」。

作家や記者になるためには、こうした確信が必要不可欠である。もちろん起業家として成功するためにも、そうした確信が重要となる。合理的な見地にたって、新規企業の倒産率を前提に起業を失敗する(低くない)可能性を考えれば、起業は自分がやりたい唯一のことと本当に信じる必要がある。私の場合、起業が自分自身の情熱であることを悟るのに少し時間がかかった。

イェール大学を卒業したとき、私は返済しなければならない学生ローンをかかえていた。私の両親は米国への移民だった。そのため、私は卒業後即座にお金を稼ぐ責任を強く感じていた。卒業時、つまり、1999年当時、それを確実に実践する方法は、(ニューヨークにある)ウォールストリートの投資銀行で働くことだった。そして、私はゴールドマン・サックスで職を得て働くなかで、そこで成功する夢を抱いていた。しかしながら、直ぐに、具体的には就職後7ヶ月で、投資銀行は私には向いていないことがわかった。ゴールドマン・サックスの職場環境のなかで、私は十分な成果を出せなかった。そこでは、システムのなかの「歯車」になったような気がしていた。

最終的に、それまでとは異なった創造的な活動を見出した。2002年にスタンフォード大学のMBAプログラムに応募するときにエッセーを提出した。時期的には、iPhoneYouTube、他の通信技術の登場前だった。そのエッセーで、私は、私たちがメディアと技術をどのように消費するのか、その交差状況に焦点を当てたいと述べた。当時、シリコン・バレーとハリウッドを橋渡しする機能が存在しなかった。そうした橋渡しの機能を私は担いたかった。スタンフォード大学経営大学院に在学中に、企業をスタートしようとした。そうした経験を通して得た大きな結論は、次の点だった。つまり、私たちが取り組んでいた問題を真に理解できるほど、自分はその産業について十分な知識を持っていなかったということだ。

私はメディア系企業に入ろうと考えた。メディア系企業は、変革期をむかえているので、ビジネスチャンスと市場の動向を本当に理解できると考えたからだ。そうした背景で、ワーナー・ブラザーズに就職した。私のそのときの「大計画」は2年間そこで働くことだった。同社で、経験を得て、人的ネットワークを拡大し、同社が解決できない課題に対してどのように解決策を提示するかを探し出すつもりだった。しかし、同社での仕事はあまりにも楽しかった。私は、昇進し続け、本当に楽しい時間を過ごした。その結果、同社で7年間働くことになった。

 


5. Yapp!のビジネスモデルをどのように説明できますか?御社の「製品」は何でしょうか?あなたの顧客はどのような人たちですか?Yapp!のアイデアをどのように着想されたのですか?

時系列で整理するために、最初に「最後の質問」に答えよう。前述したとおり、私は、自分が関係した女性団体の研修会のためのアプリを作りたいと考えた。そう思ったのは、時期的には2010年だった。当時、iPhoneが市場に投入され3年が経過していた。そのため、ブログやウェッブサイトを実に容易に立ち上げることができたので、アプリ開発者でないにもかかわらず、アプリも簡単に作成できると思った。でも、そうではないことに気がついた。利用可能なプラットフォームはほとんど存在しなかった。存在したとしても、それは、アプリの開発言語の知識をもった開発者を対象にしていた。あるいは、新たなプラットフォームを学習するために、長い時間を投資してもよいと考える人たちに向けたものだった。それ以外にも、あまり実用的でないアプリを作成できるサービスが存在しただけだった。

Yapp!の発想はこうした経験にもとづいている。今、その当時を振り返ってみると、その着想は完全に合理的なものではなかった。私自身がアプリを作成することさえできなかったなかで、アプリ作成のための総合的なプラットフォームを作り出すことを期待することは無理なことだった。当社の共同創業者が指摘するように、論理性は私の強みではない。こうした認識によって、私のビジネススキルを補完するために、技術担当の共同創業者が必要であることがわかった。そうした状況のなかで、私は、共同創業者となるルーク・ミーリアと出会い、彼と事業をスタートしたのである。

当社の製品は、ウェッブサイトである。このウェッブサイトを通して、ほとんどの場合、ユーザーは数分から数週間のイベントやグループを対象としてスマホ用のアプリを作成することができる。このアプリは次に示す、どのようなイベントにも利用可能だ。会議、営業ミーティング、結婚式、スポーツチーム、読書クラブ。つながる(つまり、メッセージを交換する)必要があるグループも利用できる。スケジュールやイベントに関する情報をシェアできる。当社のウェッブサイトは、5万ドルから100万ドル以上の費用が必要な総合的なアプリを必要としないユーザーを対象としている。当社のターゲットユーザーは、グループやイベントの個人のオーガナイザー、そして、顧客グループと関係を構築したいと考える中小企業である。

当社のビジネスモデルに関していえば、このウェッブ上のアプリは無料で提供している。教師、学校の授業、非営利団体の関係者が当社のサービスを利用している。有料だが、プレミアムサービスの「Yapp!+」も提供している。年間で、利用料が500ドル、あるいは1,000ドルで、上級の機能とサービスのカスタム化が可能となる。さらに、もっと詳細なカスタム化を求めるアプリのプラット・ホームを作成する特注サービスチームも有している。




6. 日本では、メッセージアプリのLINEがスケジュール管理やグループ内の情報共有に利用されている。WhatsAppやフェイスブックも同様な目的で利用されているように思える。こうした企業は、御社の潜在的な競合企業だといえますか?あるいは、潜在的な補完的生産者なのでしょうか?

WhatsApp、フェイスブックの両者は、補完的でもあり、ときには競業企業にもなる。両者のサービスは、ときには代替的なものとなり、競業サービスという性質とはやや異なっている。これらの企業と当社の製品との関係は、ユーザーが何をしようとしているのかに影響を受ける。

フェイスブックを例にしよう。他の多くの開発者と同様に、当社もフェイスブックと協力関係にある。当社のユーザーはフェイスブックにログインでき、自分の情報を当社のアプリに読み込みできる。当社のユーザーの多くが自分のフェイスブックのページを当社のアプリにリンクさせている。ユーザーは両方のアプリを利用している。ユーザーは、ツイッターのプロフィールをファン支援と情報提供に活用している。そして、フェイスブックを他の目的に利用する。そうした利用方法と同じだ。

フェイスブックにはグループやイベント機能がある。しかし、ユーザーがフェイスブックでできることは限られている。多くのユーザーは、フェイスブックのグループ機能を活用しイベントを告知している。特に、匿名のユーザーに告知するときに利用している。

一方で、来四半期の販売目標達成のための戦略を議論する販売会議を計画する企業の告知は見当たらない。

以上のような内容が、当社のサービスと類似する点であり、事実上極めて異なるという意味で競合する点である。WhatsAppについても同様なことが言える。WhatsApp、スカイプ、(通常の)電話と同様に、当社のサービスはコミュニケーションのツールでもある。こうしたコミュニケーション・サービスは、様々な目的に利用可能である。WhatsAppと同じように、Yapp!はグループ用のメッセージ機能も有している。しかし、その機能はWhatsAppのものとは異なる。



7. Yapp!の主なライバル企業はどのような会社ですか?そうした競合企業に対して、Yapp!はどのような差別化をしているのですか?

日々、競合企業が次々に登場してきている。ユーザーが、自分の仕事やプライベートライフを管理するために複数のアプリが必要だという考えが活況を呈している。当社の差別化の主な特徴は、使いやすさにある。Yapp!はシンプルで使いやすい。当社は、シンプルさと使いやすさを提供するために、複雑さとカスタム化(特注化)で妥協している。ライバル社と比べると、Yapp!の機能は少ない。それは、ユーザーに必要だと思う機能だけを当社が提供しているからだ。ユーザーは、他のいかなる競合サービスよりも早く、当社のプラットフォームでアプリを作成し公開できる。さらに、ユーザーが作成したアプリが常に機能し、アップデートされること、そして、こうしたプロセスは、ユーザーやユーザーのアプリの利用者にとって、常に素晴らしい体験になることを当社は保証する。



8. 2014年の雑誌「Entrepreneur」(起業家)の記事は、あなたが年間起業家賞(Entrepreneur of the year)に選ばれたことを紹介しています。そのなかで、(先ほど述べたとおり)女性団体のメンバー間の連絡と行事の計画をサポートするためにアプリを作りたいと考えたときに、あなたはYapp!のアイデアを思いついたと記述されています。あなたのような起業家になりたいと思っている女性に対して、どのようなアドバイスをしますか?

起業という意味では、男性と女性の間に実際の違いがあるとは思わない。アイデアが浮かんだら、あなたと一緒にそのアイデアの実現を追求する人たちを見つけ出すのが、次の重要なステップとなる。私は、共同創業者、つまりあなたの価値観を真に共有してくれ、一緒に取り組んでくれる誰かをもつことが重要であると強く信じている。あなたのアイデアは、変形し、変化していくだろう。それにともなって、あなたは作戦を変更し調整しなければならない。もし起業家として成功するなら、あなたと一緒に働いてくれて、あなたの価値観を共有してくれるチームをもつことになる。そのチームはあなたと一緒に、起業に伴う浮き沈みに対処してくれる。起業に対する最初のアイデアはもちろん素晴らしいものだ。アイデアは、事業というエンジンに点火する。しかし、いったん事業がスタートしたら、あなたのアイデアを一緒に追求してくれる人々こそが、第1に考えるべき課題となる。




9. ここ日本では、スマートフォンの利用は増加し続けている一方で、パソコンの利用は減少しています。それは、特に、若者たちの間で顕著です。同時に、ウェアラブル・コンピューターの時代に移行しつつあるようです。米国でも、同じようなトレンドが見受けられますか?デバイス(機器)を含めて、ソーシャル・メディア関連の技術は、これから5年から10年に、どのように発展すると思いますか。そのときの概観はどのようなものでしょうか?

日本は常に、技術の採用において米国をリードしてきた。特に、携帯電話の分野でそれが見受けられる。米国でさえ、80パーセントを超える人口がスマートフォンをもっている。ほぼ完全な普及率であるといっていい。その当然の結果として、パソコンの使用は低下している。

しかし、ウェアラブル・コンピューターは比較的新しい。アンドロイド・ウォッチは、ここ最近、市場に出回っている。さらに、アップル・ウォッチの販売が発表された。この分野のマーケットは、技術領域として初期段階にある。多数の企業が生き残れずに淘汰されるのを目撃するだろう。最終的に、多くの企業がこの市場から淘汰されると考えている。私たちは、人間であり、身体に数多くの機器を身につけることはない。特に、私たちの日常生活の他の機器や私たちが赴く場所を考えると、そうしたことがよく理解できる。自動車、エアコン(自動温度調節器)、冷蔵庫、部屋の鍵など、基本的にすべてのモノがインターネットにつながっている。こうした状況はどこまでいけば十分といえるのだろうか。技術として何が生き残り、何が淘汰されるのか、見守る必要がある。

さらに私は、何が飛躍的なテクノロジーなのかを考えている。ウェアラブル・コンピューターは、一時的な技術なのか?それらは、現在ある技術を飛び越えるテクノロジーになるのか?5年から10年という時間はとても長い。インジェスティブル(体内に摂取可能な)技術を開発している研究者もいる。化学技術の開発に携わっている者もいる。この答えは誰にもわからない。どんなに想像力を働かせても、私は、未来預言者にはなりえない。私の見解は間違っているかもしれない。しかし、アップル・ウォッチについては懐疑的である。私は、スマートウォッチ「ペブル」(Pebble)が発売されたときに即座に購入したアーリー・アダプター(初期採用者)である。でも、もうペブルを腕につけていない。他の携帯機器と機能が重複しているからだ。ペブルの先行販売の好調さは現在のところ、私の否定的見解とは異なっているようだが、そのうち正しい答えが明らかになるだろう。




10. あなたの趣味は何ですか。何に関心を持っていますか?

先ほど、家族や子供たちに関して述べたが、7歳半の息子と2歳の娘がいる。彼らが利用できるすべてのテクノロジーと彼らを待ち受けている未来。そうしたものと一緒に自分の子供を育てることが、私の趣味であり、私が情熱を傾けているものだ。教育、そして、幼少期の教育に対する技術の影響などに自然に関心が向くようになった。そして、それは、私の仕事の領域とも交差している。

私はテニスも楽しんでいる。大学時代、テニスをしていて、最近、また始めた。息子も最近テニスをよくやっているので、私も腕を磨く必要がある。まだ息子には負けたくないので。もう少し広くいうと、アウトドア型のスポーツが好きだ。ストレスを発散し、素晴らしいアイデアを思いつくきっかけや機会をくれる。





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